建築塗装に関する用語集 
    
ISO 国際標準化機構のこと。
近年、国際整合化が進む中で国際規格が適用される。
RC(造) 鉄筋コンクリート造のこと。
亜鉛メッキ 鉄面を亜鉛で被膜し、電気的な防食を行う方法。
素材浸漬・溶射・電気メッキの方法がある。
アクリルリシン 合成樹脂エマルションペイントに骨材を配合したもの。
内外壁に吹付け塗装する。
アクリルローラーリシン リシン面の塗替えに使用するローラー塗装用塗料。 
上げ裏 建物を見上げた時に見える裏の部分のこと。庇(ひさし)の上げ裏など。
朝顔 足場を架設したときの出入口などに安全確保のために
設ける落下物よけの棚状のもの。
足場 各種施工の作業用の一次的な架設物。
 足場板 足場に用いる板材。
 組立足場 あらかじめ一定の形のものを使用時に組立て使用する足場。
 ゴンドラ足場 作業用のカゴをワイヤーロープで懸垂したもの。
 丸太足場 加工しない材木を組み合わせて架設される足場。
 吊り足場 本体から懸垂して架設される足場。
橋梁の塗替えなどに使用される。
 移動足場 移動できる足場(ローリングタワー)。
 片足場 片側のみの簡単な足場。
 脚立足場 部分的な工事に用いる。
 鋼製単管足場 パイプで組み立てた足場。
 抱き足場 簡単な足場。
 棚足場 天井を塗装するときの足場(天井の下に水平に設置する)。
 本足場 枠組みのある足場。
アスファルト 石油の残留残渣として得られる黒色有機物。
アスファルト防水 アスファルトを含浸した不織布を用いた防水方法。
アスベスト 石綿(珪酸マグネシウムが主成分)。主に耐火被覆に用いる。
アタッチメント 付属物のこと(付着強度、素地強度測定時の測定用器具)。
雨仕舞 建物で雨水の浸入を防止し、雨水を始末すること。
雨樋 屋根の雨水を流す樋(→竪樋)。
雨漏り 雨水が建物に侵入すること。
洗い出し コンクリート等の表面を硬化前に水で洗い骨材を出す方法。
アルカリ骨材反応 セメントのアルカリ成分により骨材が浸される反応。
反応生成物の体積膨張によりクラックが発生する。
アルキッド樹脂 グリセリンと無水フタル酸の縮合により得られる樹脂。
アルミ笠木 アルミ製の笠木(笠木部分の水の浸入を防ぐための覆い)
アルミニウムペイント アルミ粉を合成樹脂に配合し、金属光沢を与えるシルバーペイント。
アルマイト アルミの防食方法(酸性液中で通電し表面に酸化アルミをつくる)。
アンカー 碇(いかり)のこと(コンクリートに鋼材を埋め込み引き抜けないようにする)
 い
石綿 ⇒アスベスト 参照。
犬走り 塀の外側の溝との間の平らな部分、またはこのような塀の下の部分。
入り隅 凹んだ隅。 
色ムラ 塗料を塗装したとき、その表面に色の異なる部分ができる現象。
隠蔽力 塗料を塗装したとき、素地の色が見えなくさせる性能。→かぶり。
 
ウエザオメーター 促進耐候性試験機のこと。
浮き(色うき) 色ムラの一種・・・表面が斑紋状になる。
打ち継ぎ コンクリートを一度に打たずに時間を置いて打つこと。およびその継ぎ目。
打ち継ぎ目地 打ち継ぎ部では付着性が悪く、後日クラックが発生するため
あらかじめこの部分をコーキング材で目地処理しクラックを防ぐ。
打ち放しコンクリート コンクリートの仕上り肌を活かし、仕上げを行わない工法。
ウレタン樹脂塗料 イソシアネートとポリオール(アルコール)との2液反応硬化形塗料。
耐候性・耐水性に優れる。
ウールローラー 羊毛をロール状に加工した塗装器具。
 
ALC セメント・珪砂・石灰・アルミから製造される、発泡軽量コンクリート。
軽量で断熱・遮音性に優れる。
エキスパンションジョイント 伸縮目地のこと。構造、基礎の異なる建物をつなぐ部分。
エコマーク 環境への負荷が少なく、環境保全に役立つ商品であることを示す
マークの一種。
エッチングプライマー 塗料中の燐酸と素材との反応により燐酸化合物を形成させ付着性を
向上させる一次プライマー。
FRP ガラス繊維強化プラスチックス。
エフロレッセンス
(エフロ)
セメント系素材から流出したアルカリ成分が空気中の炭酸ガスと
反応して、水に不溶な白色物となったもの。
S構造 ⇒構造 参照。
SRC構造 ⇒構造 参照。
エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂とアミン類の2液反応形塗料。耐候性・耐薬品性に優れる。
エマルション 液体を他の液体中に分散した塗料。
エマルション樹脂塗料 顔料をエマルション樹脂中に分散した塗料。
艶あり・艶消・内部用・外部用など各種の塗料がある。
NAD 非水分散形溶剤塗料のこと。
MSDS 化学物質安全性データシートのこと。
化学物等の危険有害性の理解を深め、取扱者の労働安全災害防止に
資することを目的に製造業者はMSDSを交付することになっている。
塩化ゴム系塗料 塩化ゴムを基体樹脂とした塗料。耐水性・耐塩水性・耐薬品性に優れる。
塩化ビニル樹脂塗料 塩化ビニル樹脂を基体樹脂とした塗料。耐水性・耐薬品性に優れる。
縁切り 屋根材の重なり部分で、塗料のたまった切片部分を
ハケなどで横方向に塗料をそぎ取ったり、皮スキなどで
余分な塗料を除去すること。
 
黄変 塗膜が黄色に変色すること。
大庇 建物の庇。(雨避け用の片流れの小屋根)で最上部の大きな部分。
大平板 石綿スレートの平らで、原寸のもの。
押さえ工法 屋上防水で、アスファルト防水の上に歩行用を目的に
モルタルをある厚さに塗り重ねる工法。
押さえ金具 防水用シートなどの端末を止める金具。
押さえモルタル ⇒押さえ工法 参照
屋外階段 避難用に建物の外部に設置した階段。
汚染 表面の汚れ=外壁では、カビ・コケ・塵埃などが原因物質。
踊り場 階段の途中に設けられた休み場。
OP 合成樹脂調合ペイント。
 
開口部 換気・採光・出入り用に設けられた窓。出入口・換気口など。
外構 建物の外周部=外構工事。
開放廊下 外部に面した壁、窓がない廊下。
界面破断 多層を重ねたものの強度試験を行った場合、
それらの強度の最も弱い界面で剥離すること。
かきおとし 塗り壁仕上げの一つ。 モルタルで下塗をした後に
寒水石などとセメントを混ぜ合わせたものを塗り、乾かないうちに
かきおとして粗い表面にすること。
額縁 壁面を塗装する場合、周囲を先行塗りし、中央部を塗装するが、
このとき周囲と中央部の色が異なり額縁状に見えることがある。
=額縁が出ている。
攪拌機 塗料を攪拌する時に使用する機器。→電動・エアー駆動がある。
笠木 壁などの上部に雨水の侵入を防ぐ目的や飾りのために設けるもの。
通常は防水モルタル。望ましくはアルミ笠木を用いる。
可使時間 多液混合タイプの塗料では反応により、塗料の状態が変化するが、
支障なく使用できる時間の最長。気温によって異なるので注意する。
瑕疵 (かし) 傷・欠点の意味=瑕疵補修。
架設足場 工事用の一次的な通路・作業場・機材置場など。
架設工事 仮囲い・仮事務所・足場などの工事のための一次的工事。
可塑剤 合成樹脂をやわらかくするのに配合されている。
片廊下 片側のみに居室を設け、片側は廊下になっている構造。
集合住宅の建築様式。
架台 設備を支える構造物=高架水層架台。
可撓性 外力によってたわむ性質。
カーテンウォール 張り壁の一種。工場内で作られた外周壁のこと。
矩形図 (くけいず) 梁と柱を示した図面。
カビ止め塗料 カビの発生を防止する塗料(防カビ剤を添加したもの)。
壁式構造 ⇒構造 参照
被り厚さ (鉄筋の) 鉄筋コンクリートのコンクリート表面から鉄筋の表面までの
コンクリートの厚さ(かぶり)。通常20〜40oである。
ガラリ 羽板(よろい板)を付けたた窓。屋上の空気抜き、よろい戸など。
仮囲い 工事の敷地の周辺に盗難・危険防止・安全のために設ける囲い。
皮スキ ケレン用手工具。
ガン 吹付け用塗装器具=リシンガン・タイルガン。
顔料 樹脂と混合し、着色・防サビ・増量の効果を示す固体、粉末。
水や溶剤に溶けず薄く塗った後に色彩を付与する性質がある。
=無機顔料・有機顔料・体質顔料。
環境ホルモン 正式名称は、外因性内分泌かく乱化学物質。
人為的な原因で環境中に排出され、人体内に入るホルモンの働きを
かく乱して、がんや生殖機能障害をもたらす。
67種類がリストアップされている。
寒冷紗
(かんれいしゃ)
目の粗い薄地の織物。
塗装の素地ごしらえ、塗膜の補強材として使われる。
 き
希釈剤 シンナーおよび上水(塗料を薄め、塗装しやすくするために用いる)。
基礎 上部構造物の荷重を地盤に伝える部分
=独立基礎、複合基礎、布基礎、べた基礎
凝集破断
(ぎょうしゅうはだん)
外力によって塗膜が層内から破壊すること。
切り妻屋根 最も単純な形式の屋根。
 
躯体 建物の構造を構成する基本的なもの。
クラック 温度変化や振動によって起こる割れ目。
割れが深くまで及んでいる状態をクラック。
浅いものをヘアークラックという。
クラックスケール クラックの巾を測定する物差し。
グラインダー 研磨砥石を電動で回転させる形の研磨用工具。
クリヤーラッカー 硝化綿を用いた透明塗料(主に木部用)。
グレーチング 2重床などに用いる格子状の部材。
 け
欠損 コンクリート、モルタルなどが何らかの原因で欠けている状態。
蹴込み 階段の奥の垂直の部分。
軽量骨材 コンクリートの軽量化、リシンの作業性向上に用いられる軽石などの骨材。
軽量コンクリート 高層建築物などの高層部に用いるコンクリート。
軽量骨材を用いたり、発泡させたもの。
化粧合板 表面に着色、印刷、塗装をほどした合板。
化粧目地 ○目地部の外観を良くするために目地部を丁寧に充填すること。
○通常はクラックなどの部分に目地を設ける(誘発目地)が
デザイン状の観点から、クラックが発生していない部分にも設ける目地。
欠落 欠損。
結露 空気中の水分が表面に凝結付着して露を結ぶこと。
ケラバ 切り妻屋根の破風に沿う端。
ケレン 鉄のサビや旧塗膜を除去すること。
ゲル ○固形状のコロイドの総称-寒天などが固まったもの。
○塗料が固まって使用できなくなること。
建築基準法 安全等の目的で建築物の最低基準を定めた法律。
 こ
コアー (コアー抜き) コンクリート、地盤などの状態を調査する目的で採取する円柱の試料。
あるいはその方法。
コーキング ⇒シーリング 参照
高圧水洗 水に圧力(4.9〜19.6MPa 50〜200sf/cu)をかけ、
近距離から壁面に吹き付け、表面を清掃ケレンする方法。
超高圧水洗もある(147MPa1500sf/cu)。
硬化剤 主材との反応により、硬化し初期の性能を与えるもの。
硬化促進剤 主材と硬化剤の反応を早くするもの。
工程 全工事から割り出された部門別作業計画のこと。
構造
 ○RC造 鉄筋コンクリート造のこと。
 ○SRC造 鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。
 ○PC造 工場でコンクリートのパネルを作成し、現地で鉄骨に取付ける建物の構造。
 ○S造 鉄骨造のこと。
 ○柔構造 応力を受けたときに変形の起きやすい構造。
 ○壁式構造 壁の組み合わせによる建物の構造。
 ○ラーメン構造 剛接合の構造。
木口 木材の木目に直角な切断面。
高架水槽 集合住宅で各戸に給水するため建物の上部に一時的に貯水するための
水槽(FRP製・ステンレス製・銅製など)。
合成樹脂エマルション 酢酸ビニル・アクリルなどのモノマーを、水中で乳化重合させたもの。
主に建築用水性塗料に用いられる。
合成樹脂調合ペイント OP。鉄部・木部用のフタル酸アルキド樹脂を基体樹脂とした塗料。
構造クラック 建物の構造上の問題に起因する躯体のひび割れ。一般に大きい。
光明丹 鉛丹-オレンジ色の顔料、あるいはそれを用いた塗料。
固形分 塗膜が乾燥して後に残る成分。
腰壁 内壁で腰から下の壁の部分。
骨材 砂・砂利・砕石などの総称-塗料では比較的大きな粒子の顔料。
コテむら コテ塗りした時のコテの跡がムラに見える状態。
小梁 大梁によって支えられる梁。
小庇 雨避け用の片流れの小屋根で最上階以外の部分。
コンクリート セメント・砂利・砂からなる建築土木用の主な構造材。
 さ   
砕石 石を砕いた粗骨材。
彩度 色の鮮やかさ。
酢酸ビニル樹脂塗料 水性と溶剤形があるが、水性が一般的。
内壁の艶消タイプのエマルション塗料が多い。
左官 水で練った材料を壁・天井にコテ塗りする作業。
左官刷毛 左官工事に用いる腰の硬い刷毛。
砂骨ローラー ポリウレタン樹脂系の発泡体を円筒状にして芯筒に接着、回転軸を持った
ハンドルをを装着して、発泡体あるいは塗材を含ませて転がす。
ささら桁 階段の段板を支える横面の板。
サビ 金属の酸化物。
サビ止め サビ止め塗料。
サンダー 金剛砂に紙・布に接着させたサンドペーパーを取付け
電動工具で回転させ、研磨・ケレンを行う作業。
サンドペーパー 金剛砂に紙・布に接着させた研磨用具。
 し
磁器タイル 外装用のタイル。
シート防水 塩ビなどのシートを貼り付けて行う防水。
シーリング 物のすきまを埋めること。
シーラー 素地の吸い込み防止、耐アルカリ性、密着性向上の効果がある
下塗り塗料。
色彩計画 室内や環境との調和を取るために塗装の色を検討すること。
色相 色合い。
JASS仕様 日本建築学会の定める基本仕様。
JIS 日本工業規格の略。
紫外線 太陽光線の内、波長が短くエネルギーの強い光。
指触乾燥 指で触っても塗料が付いてこない状態。
下地・素地 塗装対象の塗装面を下地。塗装されていない面を素地という。
下地処理 素地の補修などの塗装できるようにする作業。
下地調整 下地の乾燥、汚れ、付着物の除去、穴埋め、吸い込み止めやアルカリ止め
などのために下塗りを施し、施工に適する下地に整えること。
下地調整材 素地の凸凹などを調整する塗材。
湿度 空気に含まれる水分の度合い。=相対湿度、絶対湿度。
シックハウス症候群 建材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が
屋内空気を汚染することによって、居住者に生じる健康被害の総称。
弱溶剤形塗料 ミネラルスピリット等を使用した塗料。
ジャンカ 豆板。コンクリートが部分的に充填されていない穴、欠陥。
主剤 ベース。2液形塗料で基体となるもの。
受水槽 集合住宅で、公共水道から水を初めに受ける水槽。
シュミットハンマー ハンマーをコンクリートに打ち付けたときの反発で粗密の程度を測定する
機器。
竣工図 施工過程での変更などを最終的に修正した設計図。
充填 すきまにものを詰めること。
仕様書 工事の内容を詳細に記載した書類。
使用材料、施工方法などが書かれている。
常温硬化 常温で反応硬化すること。
除錆 サビ落とし。
収縮 縮まろうとすること、性質。
収縮クラック 物体の収縮に伴い発生する割れ。
触診 塗膜を触って官能評価すること。→チョーキングなど。
シリカ系塗材 結合材として珪酸質樹脂と合成樹脂を用いた水性塗料。
シリコン樹脂 有機珪素化合物で耐熱性・耐薬品性・耐候性・撥水性・可撓性が良い。
伸縮目地 エキスパンジョイント 参照
シングル 原紙にアスファルトを含浸させ表面に着色砂を付着した屋根材。
張り重ねて使用する材料。その方法。
浸透性撥水性 素地に含浸して、撥水性を付与する塗料。
ジントギ (人研ぎ) セメントに大理石などを混ぜて施工した後、砥石で表面を研ぎ出す方法
(人造研ぎ出し仕上げ)。
シンナー 希釈剤 参照
 す
スクレーパー 皮スキ 参照
透け 塗装した時、下地を完全に覆い隠せず透けて見えること。
スタッコ ⇒ JIS A 6916に規定される厚塗塗料。もともとは漆喰の装飾仕上げ。
ステンレス 鉄とニッケル・クロムなどの合金。サビが出にくい。
砂つきルーフィング 原紙にアスファルトを含浸させ表面に着色砂を付着した屋根材。
スパン 建築物や橋の支点(柱)間の距離。
スペーサー コンクリート形枠工事で、厚さを一定に保つ器具。
スラブ 鉄筋コンクリート床。
 せ
脆弱部 素地の劣化による強度が低下した部分。
赤外線カメラ 素地の温度差を捕らえ、モルタルの浮き、漏水・クラックを
調査するために用いられる。
責任施工 施工会社の下請けではなく、自社の責任で行う工事。
石膏 硫酸カルシウム。無水物に水を加えて硬化させる。
石膏ボード 石膏を厚紙でサンドイッチした内壁材。
セットバック 上層階が後に下がった形の建物、構造。
ゼネコン 総合工事業者のこと。
セメント 本来は水で練ると固まる無機の粉末のこと。
通常はポルトランドセメントのことを指す。
セメント系フィラー セメントを骨材を主成分とする粉末に合成樹脂エマルションを混合して、
素地の調整に用いる材料。
セメントノロ セメントを水で溶いたもの。強度は弱い。
セルフレベリング 床面に用いる塗材の自ら平滑になるような性質。
層間剥離 塗料を塗り重ねた時、その塗膜の間で剥離すること。
相溶性 樹脂または塗料が、お互いに溶け合う性質。
促進剤 ある反応を早くするための添加剤。
    
ターペン ミネラルスピリット。
タールエポキシ エポキシ樹脂にタールを配合した塗料。防錆力・耐油性に優れ、安価。
退色 光などで顔料が劣化し、色が薄くなること。
耐用年数 塗膜の性能が持続する期間。
ダイキャスト 鋳物のこと。
タイル 壁や床に張る仕上げ材。 =磁器タイル等
ダクト 送風管、排風管のこと。
抱き 窓や出入口などの開口部の縦の側面。
打診 物を叩き、その音などで判断すること。
竪樋 雨樋。→立て樋。
タック 粘着性。
タッパ (立端) 高さのこと。
脱気工法 防水工事で、素地の中の水蒸気がふくれなどの悪影響を及ぼすので、
それを外部に出すことができる工法。
建具 ドア・戸・障子・サッシなどの開口部に設置されるもの。
だめ 部分的に残った仕事。補修塗りなど。
タレ 塗装した塗料が部分的に流れること。
段差修正 素地の段差を平滑にすること。
新築時には、モルタル、塗替え時にはポリマーセメント系調整材や
塗装される厚塗りの主材で行われることが多い。
弾性塗材 塗膜の伸張性により、素地にクラックが発生しても、塗膜には割れはでない。
単層 中塗り、上塗り、上塗りのみの工程のうち、同一材料で仕上げた塗膜。
断熱材 屋根、壁に断熱を目的に使用されるもの。
発泡スチロールやガラス繊維が多く用いられる。
 ち
チェッカープレート 滑り止めの付いた鉄板。
散り(ちり) 本来は、柱と壁の隙間のこと。転じて、壁の隅部のこと。
中性化 コンクリートが空気中の炭酸ガスにより、アルカリ性を失っていくこと。
チョーキング 白亜化-塗膜の表面が日光・水などの影響を受け、
樹脂が劣化して粉になること。
丁番 蝶番=ちょうつがいのこと。
 つ
追加工事 初期の工事範囲とは別に発注される仕事。
妻壁 建物の側面のこと。
艶引け 光沢のある塗料が光沢のない状態になること
(ブラッシング、使用シンナーの誤り、異種塗料の混入などが原因)。
 て
TVOC 複数の揮発性有機化合物(VOC)の混合物レベル。
テクスチャー 仕上げ模様。パターンの意。
テストハンマー 外壁等の欠陥を検査するためのハンマー。
出隅 2つの面が作る角。
鉄筋コンクリート コンクリートの圧縮強さに鉄筋の引っ張り強さを組み合わせたもの。
鉄筋露出 コンクリートが中性化すると鉄筋の防食効果が無くなり鉄筋が発錆し、
その膨張によりコンクリートが欠落し鉄筋が露出する。
デッキプレート 床に用いる鋼板。
鉄骨鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリートに鉄骨を併用した高層住宅用工法。
テラス 庭園や街路に張り出したコンクリートやレンガなどを敷き詰めた場所。
テラゾー 人工石(白色セメントに大理石などの砥石を混合して仕上げ、
研磨仕上げしたもの)。
天端 (てんば) 上端の面
電食 異種の金属の接触や、地中の金属が迷走電流などにより腐食すること。
 と
凍害 コンクリートや塗料が乾燥過程で低温になり、正常に硬化しないこと。
透湿性 塗膜が湿度を透過する性質。
塔屋 屋上にでた小屋(高架水槽やエレベーター機械室などがある)。
研ぎだし 石材や人造石を平滑に研磨すること。
塗装間隔 一工程が終わり、次の塗装作業ができるまでの間隔時間。
トタンペイント トタン(亜鉛メッキ)用の塗料。付着性に要注意。
特記仕様書 一般仕様によらず特定の仕様について示した文書。
トップコート 上塗り。最終工程に用いる塗料。
凸部押さえ 吹付した凸部を押さえ少し平滑にすること。→ヘッドカット。
塗布量 塗装に必要な塗料の面積当たりの量
(理論的塗布量、目欠を含む標準塗布量があるので注意)。
とまり ⇒隠蔽力 参照
塗膜防水 塗料による防水工法。→シート防水、アスファルト防水。
   
内部結露 建物の内部に生じる結露。
難燃材料 建築基準法に定める建築用の部材で
初期火災で著しく燃えず、有害ガスを発生せず、大量の煙を発生しない
材料(難燃合板・石膏ボード・ビニル壁装材など)。
 に
ニス 透明塗料のこと。
 ね
ネタ 塗料のこと。
根太 床板を受ける横木。
 の
屋根の先端。
のり 斜面の傾斜度合い(土木用語)
のろ セメントペーストのこと。
野帳場 (のちょうば) 大型工事の建築現場。
のびが良い 一定の塗料で塗れる面積が広いこと。
ノンスリップ 滑り止め。
    
パース 建物の外観と内部を遠近法で立体的に表した図面。
バインダー 中塗り。
白亜化 ⇒チョーキング 参照
白色セメント 酸化鉄を少なくした白いセメント。
剥離剤 ⇒リムーバー 参照
刷毛塗り 刷毛で塗ること。
刷毛目 刷毛の跡が凸凹状の線状に残ること。
屋根・梁・床を支える垂直な部分。
剥離 はがれ。
爆裂 ⇒鉄筋の露出 参照
パターン 模様。
破断箇所 引っ張り試験で剥離した部分。
はつり コンクリートを鑿(のみ)などで壊すこと。
白華 ⇒エフロ 参照
白化 ⇒ブラッシング 参照
撥水剤 表面に水をはじく性質を与える塗料。(シリコン系の塗料など)
バックアップ材 コーキング材を充填するとき、目地底にコーキング材が付着しないように
事前に詰めるスポンジ状のもの。
発泡 泡が出ること。
パテ 顔料を多く配合し、素地の凹部に充填する塗料。
鼻かくし 軒先で垂木の端を隠すために取り付けられた横板。
鼻たれ ⇒タレ 参照
巾木 建物の壁の下端、床と接する部分の横木のこと。
破風 屋根の切妻についている合掌形の装飾板。
あるいは、破風板の付いているところ。
パラペット 建物の屋上の欄干状の壁。
はらみ ふくれること。あるいはふくれた部分。
柱と柱の間の横になっている部分、部材。
バルコニー 建物からはみだした、屋根のない手すりで囲んだ場所。
 ひ
応力により変形すること。
引っ張り試験 素地の強度や塗膜の付着強度を測定する方法。
ひび割れ ⇒クラック 参照
ビニールクロス 塩化ビニル樹脂製の壁装材。
非歩行用防水 ⇒露出防水 参照
表面含水率 コンクリートの含水率のこと。
表面水分計 含水率の測定器。=ケット式の物が一般的。
拾いパテ 部分的にパテ処理を行うこと。
ピロティ 建物の1階、2階を列柱で支え、柱、もしくは壁だけで地上階自由に通り抜けられる空間にしたもの。
ピン 1回塗りのこと。
ピンニング モルタルの浮きの部分に、穴を開けてステンレス製のピンを入れ、
エポキシ樹脂で固め、浮き部分が剥離しないようにする補修工法。
ピンホール 塗膜に開いた小さな穴。
PRTR法 特定化学物質管理促進法
(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に
関する法律)。企業が環境中に排出する環境ホルモンなど
約350種類の指定化学物質の量や移動を集計し、
行政が管理していく仕組み。
 ふ
VOC 常温で揮発しやすい有機化合物のこと。
風化 塗膜が劣化すること。=かなり著しい状態。
フェノールフタレイン コンクリートの中性化を判定するための試薬。アルカリで赤く変色する。
吹付け塗装 塗料を霧状にして吹付ける塗装方法
吹付タイル JIS A6909に規定される吹付材料の俗称。
複層 下塗り・中塗り・上塗りでそれぞれ異なった材料で塗り重ねた仕上げ塗膜。
ふくれ 水などにより塗膜がふくらむこと。
節止め 木材の節部のやに止めを行うこと。
不同沈下 建物の基礎の沈下が各位値で異なること。
不燃材料 建築基準法に定める建築用の部材で通常の火災では燃えず、
煙を発生しない材料(コンクリート・スレート・鉄など)。
踏み面 階段の歩く面。
プライマー 下塗りの意味。
ブラスターボード 石膏ボード
ブラッシング 塗面に水蒸気が付着して艶がなくなること(白化)。
ブリード にじみのこと。
ブリスター ふくれのこと。
フレキシブルボード スレートのこと。
プレキャストコンクリート PC(工場で製作された鉄筋コンクリート)。
フローリング 合板の床材。
不陸 (ふりく) 素地が平坦でないこと。
 へ
ヘアークラック 細かいクラック。ひび。
pH (ペーハー) 酸性/アルカリ性を示す尺度(7が中性、大きいとアルカリ性)。)
pHコンパレーター コンクリートのアルカリ度を測定するもの。
隔て板 集合住宅のバルコニーで各戸の間を仕切る板。
ヘッドカット ⇒凸部押さえ 参照
別途工事 本工事とは別に発注される工事。
へら パテなどの塗装に用いる薄い道具。木べら・金べらがある。
ベランダ 拾い縁側状の場所。
変色 色が変わること。
変性シリコン ポリエステル系樹脂にシリコン系反応基を付加させたもの。
建築では主にコーキング材に使用される。
変退色 塗膜の色が薄くなったり、変わったりすること。
ベンチレーション 換気のこと。
ペントハウス ⇒塔屋 参照
 ほ
防火塗料 建物の内部の木材が初期火災で燃えないようにする塗料。
防水 建物に水が浸入しないようにすること。
防水モルタル 庇・屋上・床などの面にモルタルにエマルションを混合して
施工する防水材。
膨潤 物が、水・溶剤・薬品などで浸され、ふくれること。
防サビ塗料 サビ止め塗料。
飽和湿度 ある温度の空気に最大含まれる水分量。
ボーリング 調査用に円筒状の試料を採取すること。
ポットライフ ⇒使用時限 参照
ポリマーセメント ⇒セメントフィラー 参照
    
間仕切壁 室内の部屋の仕切り壁で、耐力構造壁ではないもの。
マスキングテープ 色の塗り分けに使用する粘着力の弱いテープ。
マスチック塗材 住宅都市整備公団の指定材料。なだらかな凸凹状のパターン。
まだら 色浮きによる色ムラの状態。
窓台 窓の下枠
豆板 ⇒ジャンガ 参照
磨耗 塗膜の磨り減り。
磨耗試験 塗膜の磨り減りの程度を評価する方法。
マンサード 寄せ棟で屋根の勾配が2段になっているもの。
マンセル記号 色を表す記号。色相-明度/彩度で表す。
 み
見えががり 見える部分。
見えがくれ 物に隠れて見えない部分。
見切り 塗り分け線のこと。
水洗い ⇒高圧水洗 参照
水きり 庇などの下面に水が伝わって流れないように設けられた小溝。
水勾配 雨水などが建物に侵入しないように外側に向かって付けた勾配。
見付け 庇等の正面の垂直な部分。
ミネラルスピリット 原油を蒸留して得られる脂肪族炭化水素系の混合溶剤で、
合成樹脂調合ペイント、弱溶剤形塗料の溶剤として用いられる。
 む
無機 無機化学あるいは無機化合物。セメント系の材料をいう。
 め
明度 色の明るさ。
目地 レンガ・石などの組積工事の接合部のこと。
目違い 本来は木材の接合方法。建築の俗語=段差があること。
目止め 木材の塗装で導管を埋めて平滑な素地をつくること。
メタリック仕上げ 金属粉入りの塗料で塗膜に金属の感じを与えるもの。
面格子 裏を板張りした格子戸。窓の外の格子部分。
面台 窓などの下の水勾配のある部分。
 も
目視 目で見て判断すること。色・艶・パターンなど。
もどり 塗膜が乾燥後べたつくこと。
モルタル塗り コンクリート打ち放し面の精度を上げるために、
セメント/砂の混合物をコテで塗りつけること。
    
焼付け塗装 170〜300℃の温度に加熱して硬化させる塗装方法。
やけ ⇒黄変 参照
やせ 塗膜が乾燥に従い肉持ちを失ってくること。
役物 建築材料で普通成型材でない変形品のこと。
 ゆ
有機顔料 有機化合物で独特の発色を示し、水に溶けないもの。
有機溶剤 ⇒溶剤 参照
油性コーキング 顔料と油類を混ぜたコーキング材。
経時で固くなり性能は良くなく、現在はあまり使用されていない。
ゆず肌 ○塗膜欠陥=高粘度の塗料を吹付したときや乾燥の速いシンナーを
用いて塗装したときにできる塗膜表面のゆずの皮の表面のような状態。
○外装の仕上げ=なだらかな凸凹状の模様。
 よ
溶剤 樹脂を溶解し、塗料などの使用しやすい状態にするもの。
養生 塗料が飛び散らないようにシートをかぶせること。
養生期間 養生が終了するまでの期間。
寄せ棟 方形屋根で四方に勾配を持つもの。
 ら
ライニング 厚く覆うこと。特に耐薬品性が求められるときなどにゴム・ポリエステル・
エポキシ樹脂などで表面を覆い使用する。
ライフサイクルコスト 耐用期間全体のメンテナンス費用まで含めた総費用。
ラス 戸建住宅などの外壁にモルタル仕上げする時の下地に張る金網。
ラッカー 硝化綿を用いた塗料。広義には溶剤蒸発形塗料。
ラック セラックニスのこと。
ラテックス 合成樹脂のエマルションのこと。
 り
リノリウム 本来は油に顔料を混ぜて固めた床材。現在ではほとんど塩ビ製。
リフティング 塗膜を塗り重ねた時、シワや亀裂が生じること。
リムーバー 剥離剤(塩化メチレン等の溶剤にパラフィンを加えたもの)
塗膜を膨潤させて除去する。
 る
ルーフドレン 屋根の水が集まり雨樋に入るところの金具。鋳鉄が多い。
 れ
レイタンス コンクリート硬化時に表面に生じる泥状のもの。硬化しないので強度が弱く、付着性に問題が生じるので、塗装時には十分除去すること。
 ろ
漏水 水漏れ。
ローラー工法 ローラーに塗料を含ませて、転がして塗布する工法。
露筋 ⇒鉄筋の露出 参照
陸屋根 勾配の無い平坦な屋根。
露出防水 アスファルト防水で押さえ、モルタルを施さないもの。非歩行用。